ちょっと気になるアメリカ留学(4)

ちょっと前のニュースからですが
日本からアメリカへ留学する人がここ十年間で
40%も減っているそうです。
私の店の留学生お客様数も年々減っています。
留学生をからかって騙すのを趣味にしていたのに
近頃、楽しみがずいぶん減りました。
不景気で経済的な理由で留学自体が
減ったのかと思いきや全体数はあまり
変わらずアジアをはじめとするアメリカ以外の
国へみなさん留学なさっているみたいです。

なぜ、アメリカを留学先に選ばないのか?
それは今のワカモノたちは英語に興味が
なくなったせいではないでしょうか。
日本国内でもここ数年英会話学校が倒産したり閉鎖されたり
しているのもそれが理由のひとつではと思います。
海外旅行に興味がなくそれゆえ英語がしゃべれたらいいのに
といったきっかけもなく自宅から半径2-3Kmでチマチマしているのが
お好きなワカモノが多いんでしょうね。

もうひとつの理由にアメリカへのビザ取得が
えらくハードになったために留学をあきらめたワカモノも多いのでは?
ビザ取得手続き代行を長年している旅行代理店でも
ここ数年、ビザが下りなかったケースが結構あるそうです。
そのうえ、手数料がバカ高い。
とある留学生は更新のときに必要書類の一部は
オリジナルで提出しなければならないのをコピーで
出して拒否されました。
本来ならばビザは一度拒否されると2度目は
ないのですが書類不備ということで
再提出のチャンスをいただいたのですが
その手数料がなんと850ドルです。
しかも取れるとは言っておりません。
あくまでも申請手数料ですぜ。
ちなみにアメリカ人が日本国の学生ビザを取得するのには
手数料はタダ。

お金を国外から運んでくれるワカモノたちに手数料をぼったくり
あるいは手数料だけいただいて拒否したりと
アメリカは何を考えているのでしょうか?

その昔、各国から来る留学生に援助して世界トップクラスの教育をして
母国へ送り返した太っ腹なアメリカはもうないのでしょうか。

ちょっと気になるアメリカ留学(3)

学校が始まり州立、市立の大学に通う学生たちが異口同音に
「クラスがない!!」
と大騒ぎをしています。

カリフォルニア州の財政難のしわ寄せにて大幅にカットされたのが教育費。
よって大学でもクラスが激減。
少なくなったクラスに学生たちが殺到するのでキャンセル待ちかあるいは
次のセメスターで取るか?大学内で学生があぶれているのです。
これでは卒業がいつになるかわからないと嘆きの声も聞こえてきます。

ウチの子供たちが中学生だったころ、近所のおばあちゃんが
「この子たちが大学を卒業するには5-6年くらいかかると思っていた方がよい。」
と言われました。
マヌケ顔の子供たちは4年では無理だと見ての お話だと思っていましたが
娘が大学に入ってその言葉の意味を理解しました。
アメリカの大学は専攻によって必須、選択どちらの科目においても
多種多様で複雑に授業をとる仕組みになっております。
また、毎年卒業のための取得科目の条件も変わります。
少なくなることは決してなく必ずといってよいほど前年より
余分にクラスを取らないといけません。
それによって最終学年時にいっぱいのクラスを取って
時間の余裕がない人はたった一つのクラスのために
卒業を半年延ばさなければなりません。
また、授業によっては一年に一回しかないものもあります。
それによってよい成績をとっていても4年で大学生活を終えるのが
無理になります。
増して、このようにクラスが激減しているなかでは
予定通りにカリキュラムをとっていくのは非情に困難です。


その上、海外からの留学生はESL(English as a second Language)の
クラスもありこれがうまく進まないと受けられない授業も多くあります。
留学をお考えの学生、親御さんはアメリカでは卒業まで思ったより
長くかかるということを考えて生活費も含めて余裕を持った
資金計画を立ててください。

ちょっと気になるアメリカ留学(2)

円高が進んでいるようです。
日本の息子へ仕送りをしている身としてはとても痛い。
アメリカへ子女を留学させている方々はいいでしょうけどね。
30年近く前、夫が留学していた頃は1ドル300円前後でした。
よく義父が言っておりました。
「当時、バカ息子に家族5人がゆったり暮らせる生活費と同じくらいの額を毎月送ってた。」
親の因果は子に報い?

アメリカで学生が生活をするのにいくら必要でしょう?
それは住む場所によってかなり差がありますが
サンフランシスコで例えてみましょう。

まずは住む所。
ほとんどの学生がハウスシェアといって一軒家あるいはアパートを
数人の学生と借りています。
例えば3ベッドルームであったら3人と思われますが
住宅事情が悪いサンフランシスコではリビングルームも
一部屋と考えて4人でシェアします。
これが大体一人当たり500-700ドルくらいでしょうか。
ピンの方は窓がなかったり部屋が狭かったりと条件が悪いです。
キッチン、バスルームは共同です。
他人なんかと住めないという方はワンルームで1000ドルは
軽く越えるでしょう。

お次は食費。
けっこうこまめに自炊をしる人多し。計画的に買い物や献立を
考えている人は月に150-200ドルくらいらしい。
えらいじゃん。

そして雑費。
携帯電話代50-100ドルにDSL等のインターネット接続費用
で2,30ドルくらい。光熱費も高くても50ドルまでです。

後はお小遣い。今、日本で学生のマリファナ吸引が問題になっていますが
こちらでもこれにお小遣いの大半を使う学生も少なからずおります。
決して有り余るお金を送ってはいけません。

ちなみにサンフランシスコはニューヨークとならんで
アメリカで物価が一番高い都市といわれております。
参考までに。

ちょっと気になるアメリカ留学(1)

今年の初めにアメリカ留学について書くと言っておきながら
すっかり忘れておりました。
私は日本人留学生がまわりにいっぱいいる環境で
いやでもいろいろなお話が耳に入ってきます。
そこで今時の留学、ためになる話、失敗談など
気がついたことを書き綴ってみたいと思います。

最近多いのは30歳以上女性のの語学留学。
日本で大学を出て、数年お勤めをした後退職をして
アメリカにやってくるパターンをよく見かけます。
聞けば日本では大企業、国家公務員など
人も羨む職業に就きながらそれをあっさり捨てて。
日本での仕事をやめた理由やアメリカで英語を
学びたい動機は人それぞれですがその先の将来のことを
考えていない人多し。

学生ビザ5年が切れて日本へ帰った人たちの
再就職は予想以上に厳しいようです。
年齢的にも条件が悪くなって家族や親戚からうるさく言われ
それがいやで再度留学を試みようとしている方もいます。
しかし、30歳以上の人の語学学校においての学生ビザ延長は
ほとんど許可されないそうです。
私のまわりでも何人の人間が泣く泣く日本へ帰ったことでしょう。

もし、お心当たりのある方はよくよくお考えくださいませ。