日本へ帰国した彼を意外にお父さんは
あっさり赦しました。
私は寺内貫太郎の父を思い浮かべ
西城秀樹のようにぶっとばされ縁側から庭へ
転げ落ちるところを想像していたのに。


年2回から週1回のデートに。
私の家にも連れてきました。
母は初対面の後、
「あの子、ドラッグやってない?顔色は悪いし、目つきもおかしい。」
青白いのは生まれつき、目が悪いしボーっとしているのは性格なんです。
叔母も
「ああいう華奢なのは男じゃないよ。まゆちゃんにはプロレスラーみたいな
体格のが合っているわよ。」
余計なお世話。あまり評判よくなかったみたい。


彼の家族といえば付き合っている女の子がいるとわかると
早々に両親揃って我が家にご挨拶に見えてびっくり。


それから数ヵ月後。
彼「オヤジがゆくゆくは結婚を考えているんやったら はよしてしまいって言われたわ。」
彼の口からそれまで一度も結婚という言葉を聞いたことがなかったのに
考えてくれていて、お父さんに話していたなんて!!
この時、私は恋愛ドラマのラストシーンの主人公になったような気分でした。


ちょっと早いんじゃないと私の家族は心配しましたが
何はともあれ両家は私たちに盛大な結婚式を挙げさせてくれました。
新婚旅行はもちろんアメリカ。
サンフランシスコ、ロスアンジェルス、ラスベガスそしてハワイと
思い出の地をめぐり新婚生活は始まりました。





余談ですが結婚式の日に気がついたのですが
プロポーズの言葉ってなかったんです。
彼は私が「将来どーすんのよ?」って迫ったから
結婚しようと言ったと作り話をします。
絶対言ってません。