マウイ島の南に位置するキヘイという町が
私たちの住む場所となりました。
強い風、赤土だらけの砂漠のようなところ。
一昔前は『タダでもいらない』と言われたキヘイの土地でした。
ここからさらに東へつづくマケナへとアメリカ人好みの
ホテル、コンドミニアムの建設が進められ新たな
リゾート地が出来上がろうとする時期でした。
建設現場を行きかうダンプカー、舗装されていないでこぼこ道、
そして道ばたの雑草をながめていると
日本の高度成長期だった子供の頃に
タイムスリップしたなつかしさを感じました。


夫の仕事はアパート、商業ビルの管理をすること。
私たち家族はそのアパートの一室に住むことになりました。
アパートといってもプール,バーベキュー施設付き、そして道路を渡ればビーチ。
『毎日、リゾート気分で暮らせる』
なんだか日本にいる友達に自慢したい気分でした。


日本から船にゆられてやって来た家財道具すべては
無事カフルイ港に着きました。
税関員立会いのもとにコンテイナーは開けられました。
価値の高いものはいくらすでに使って中古品であれ
関税がかけられます。
税関員がコンティナーの中に入りズルズルと何かを
引きずる音が聞こえました。
税関員「この長い棒は一体何に使うものですか?」
私『洗濯物を干すものです。」
こんなものまではるばる日本から持ってきたのかと
一同大笑い。
日本の生活で使っていたもの全てを持ってきました。
おまけに母がコンティナーに余裕があることを知ると
実家の物置から餅つき機、お客様用座布団20枚など
この際、粗大ゴミ処分とばかりに引越し荷物に紛れ込ませていました。
残念ながら関税がかかるようなたいしたものは全くありませんでした。


部屋に荷物が収まり落ち着いた生活が本格的に始まりました。