香港式感情の表し方

ここサンフランシスコ、特に私の住むサンセット地区には香港からの移民が
多い町となっています。
彼らの特徴は喜び、怒り、悲しみ、驚きなどを体全体で表します。
中国系スーパーではキャッシャー対お客さんの喧嘩は日常茶飯事。
どちらも負けずに機関銃のような罵倒のしあい。
店側はマネージャーも助っ人となると
お客さんは手を振り回したり地団駄ふんだりで応戦。
それを見て固まっているのは中国人以外。

つい最近はウチにもありました。
お隣のドクターオフィスの下水管がつまり、業者を呼ぶことに。
いいかげんな仕事でウチ店のトイレまで詰まって
ドクターはもう一度その業者を呼びつけました。
外で一回怒りをぶちまけ今度は裏庭での戦い。
それでも納得いかず、ウチの店まで入ってきて
業者のにいちゃんは幼い子が駄々をこねるように足をバタバタして
「オレはちゃんと仕事したー!」と言っているよう。
しかし、そんなものでドクターは納得するわけがなく火炎放射器並みの
攻撃でにいちゃんのデタラメに反撃。
迷惑だから出て行ってくれとという言葉を呑んで
「お金を返してもらって他の業者を呼べば?」という私の提案に
すぐさまにいちゃんに手を出すドクター。
「もう一回、下水管を掃除します。」
さっきと打って変わって しおらしくまじめになったにいちゃん。
一度もらったお金は何があっても返さない香港魂なのかしら?

再生回数が400万回を超えたこの動画をご存知の方も多いかと思います。
さすが床にひっくり返っている人はサンフランシスコでは見かけませんが
これに近い人多し。
現物をご覧になりたい方は是非こちらまでお越しください。

噂ではこの女性、サンフランシスコ行きの飛行機に乗り遅れたらいしです。
えっ!まじで? :emojiface_gesso:




yor

悲しすぎたアメリカの医療事情

アメリカと日本の医療の決定的な違いは救急車に対する考えです。
最近、日本では緊急を要さない病気で救急車を簡単に呼ぶことが
問題となっています。
「本当に必要かよく考えてから。」をネットでもよく目にします。
まったく逆のコマーシャルがアメリカのテレビで見ることができます。
「ためらわないで、911しましょう。」
医療費が高いのはもちろんそれに付随する救急車も同じです。
救急車がサイレンを鳴らして走れば5分とかからない距離ですと
日本ーサンフランシスコ間のエコノミークラスの飛行機代とほぼ同額が請求されます。


昨年12月のクリスマス前のことでした。
私の店に私と同年代の女性がやってきました。
様子からアメリカに来てまだ間もない感じだったので
ご旅行ですかという問いかけに
「娘が亡くなったので迎えにきました。」と。
居合わせた夫も返す言葉がみつかりません。
小柄なその女性がいっそう小さくそして痛々しく感じられました。

後日、亡くなられた娘さんは学校の卒業を目前にひかえた留学生だったと知りました。
彼女は以前に体調が悪くなり救急車で運ばれたことがありました。
その時、莫大な医療費を請求されたそうです。
12月に入り体調を崩していた彼女は友人によってアパートの部屋で
ひっそり亡くなっているのを発見されました。
卒業後の夢と希望を持つ23歳でした。

小高い丘の上に立ちカリフォルニア一の最新医療を誇る
カリフォルニア大学サンフランシスコ医大付属病院。
私の店からそして彼女の住んでいたアパートからもきっと見えたはず。
こんないい病院が目の前にありながら治療を受けられずに亡くなって
無念だったと思います。
アメリカ中で彼女のような医療にまつわる悲しい出来事が毎日
起こっていると思います。
オバマ大統領は保険制度を変えると言っていますが
尊い人間の命、なによりも優先させてそして実現させてほしいものです。
合掌。

やっぱり変だよアメリカの医療費

前回の保険の話のつながりから。
日本から留学や旅行で来られるほとんどの方が海外旅行保険に加入されています。
日本の常識ではまず、1千万円単位の医療費なんて
ありえんでしょうと皆さん高額な医療支給額の保険を選択しません。
しかし、その辺にごろごろあります。
留学生のとある男子はスケートボードからひっくり返って顔の骨を折る大怪我を
いたしました。治療費総額1500万円で彼の入っていた保険は
1000万円が限度額だったので彼の両親が500万円を支払ったそう。

こちらは旅行者の方々。
以前に入れたペースメーカーの調子が悪くなり取り出してまた入れて500万円。
もう一方は腸ねん転で即手術、これも500万円なり。
お二人ともカバーしてくれるだけの金額の保険に入っていましたが
保険は支払われませんでした。
なぜなら既往症は対象外だったのです。
ある程度の年齢以上になるとなんらかの持病を持ち
旅先で調子が悪くなるとすると持病に関係がある場合が大だと思いますが。

保険会社の回し者ではありませんが
アメリカ旅行の際はくれぐれも医療費の支給金額を高めに設定し、
既往症にもなんらかの対応をしてもらえる保険に入ることをおすすめします。

やっぱりこれも変だよアメリカの保険事情

Post-174おっちゃんの目の病気が治ったと思ったら今度は娘。
結膜炎と思われ市販の点眼薬で様子を見ても一向によくならず
どんどんまぶたが腫れすごい顔をになってドクターオフィスへ駆け込みました。
診断はアレルギー性結膜炎。似て非なるもの。
アレルギー用の点眼薬と飲み薬で何事もなかったように治りました。
今年は我が家、目力が弱いようで。

とある留学生がアメリカの保険のDeductible(自己負担)がようわからん、と
言ったのでこの機会にご説明を。
アメリカでは日本のように国民、社会保険といった公的な保険がないので
民間の保険会社に加入するのは知られています。
以前にも記事にしたことがありますがその掛け金もピンからキリまであり
それによって命の扱いはずいぶんと違ってきます。
もちろん高い掛け金=高度な医療技術による治療、よく効く薬と正比例します。
で、掛け金に関係なく自己負担金があります。
それは掛け金が高い場合、自己負担金は安くと反比例します。
たとえば一番掛け金が安い月々150ドルくらいのプランとしましょう。
これだと自己負担金は2500ドルになります。
1年間で2500ドルまでの医療費は自分で払いなさい、保険は使えませんよという事です。
保険料を月々150ドルで1年間で1800ドルを払っていてもです。

健康な人ならば1年に2500ドルもの医療費を使いません。
保険を掛けている意味があるのかと考えますが
万が一のときのための保険ですからね。
しかし、長くアメリカに住んでも日本人から見たらいまだ理解できない制度です。

お詫びと訂正 そしてお礼まで

Post-172先週からお天気がぐずぐずしておりなんだか寒いと感じていました。
ラジオのお天気情報で来週からもっと寒くなると聞いて
私「ブログに春宣言してしまった。」
ウチの従業員「訂正した方がいいですよ。クレームくるかも。」
頑固な私はほんの一時でしょう。と楽観的に考えていましたが大きな間違いでした。
今週は雨風は強く中国人のおばちゃんは傘を吹っ飛ばされ叫んでいたし
連日、日中でも10度以下で寒いのなんのって。
日曜日は記録的な寒さになるらしいです。
よってここに勝手に春だと勘違いをして宣言したことをお詫び申し上げます。

この寒さの中日本からおっちゃんに会いにインフォーメーションセンターに
来てくださった方々ありがとうございました。
ブログを見て立ち寄ってくださったことにおっちゃんはとても感激しております。
おっちゃんはみなさんのお顔を存知あげませんがおっちゃんの顔は今では世間に
広く知れ渡っているので
「あー、この顔や、ブログの写真と一緒やん。」と言った表情で近づいて来られると
得意げに話していました。(アンタは芸能人かっ)

というわけでまだまだ本格的な春まで遠い日本の寒さの中でこの記事をご覧の方も
サンフランシスコで観光を楽しんでおられる方々もよい週末をお過ごしください。

おっちゃんと行くゴールデンゲートブリッジ

Post-171遅く起きた日曜日。
ちょっとリッチな朝食を楽しみにサンフランシスコの最西の海際に建つ
レストランへ。


しかし、45分から1時間待ちとのこと。
待てないおっちゃん、あえなく退散。


近くに古びたレストラン発見。
従業員の平均年齢60歳以上。
薄くて香りのない何杯でもおかわりできるコーヒー。
終日ブレックファーストが食べられるメニュー。
これぞ、3拍子揃ったトラディショナルなアメリカのダイナー。

おしゃれなダンジネスクラブ入りのオムレツよりこっちのほうが私たちにはしっくりいきます。
けど、朝食で1日の消費カロリー使い果たしたかも。


お腹いっぱい食べたら運動しましょうということでお散歩。

ここはその昔、砦でした。

サンフランシスコ湾への敵の艦隊が侵入するのを
阻止するためにたくさんの大砲が設置されていた場所です。
砦の本拠地が見たくて橋まで行ってみることに。




19世紀に作られた要塞。



126もの大砲が設置できるように作られたようですが
実際に完成したしたときは時代遅れだったそう。
1930年にゴールデンゲートブリッジ建築のとき、設営施設に利用されました。



右手にサンフランシスコのダウンタウン。


正面にはアルカトラツ島。(本日は曇りなりーでイマイチな写りですが。)



橋の上をドライブするよりここから見渡すほうが断然お勧め。
いつも中国人に混じって香港に住んでるような錯角を起こす私は
久しぶりにサンフランシスコを肌で感じた1日でした。

Post-170おっちゃんは病気でした。
ぶどう膜炎という目の病気で虹彩、毛様体、脈絡膜と呼ばれる組織を
総称したところに炎症がおきたのです。
治療は点眼薬で1ヶ月くらいで炎症は治まるのですが放っておくと
視神経に近い場所なので最悪失明することもあります。
いかがわしい動画を見てそんな病気になったのかと疑っていましたが
原因はわかっていないそうです。
その治療のための点眼薬は虹彩と水晶体をくっつくのを予防するため
瞳孔を広げます。
ゆえに常に長いトンネルからお日様ぎらぎらのの外に出たときのように
まぶしくてよく見えません。
車の運転はできませんし夜道は手をつながなければ歩けません。
老後の予行演習のここ数週間でした。


めでたく病気も治り久しぶりの外出となりました。
2月最初のウイークエンドは雲ひとつない快晴、冬の一時的な暖かさではなく
お日様ポカポカの中のやや冷たい空気、そしてまさに匂いは春。
ペットもドライブに連れて行ってもらってうれしそう。





快気祝いということで今日だけお昼からちょっとぜいたくを許しましょう。




さて、この方はどなた?おっちゃんもいまだなぜこの銅像がフェリービルディングにあるか
調べてもわからないそうです。



おみやげはAcmeのパン。ここのパンは自信をもってお薦めできます。
サンフランシスコに来たら絶対食べて。

☆Acme Bread
1Ferry Bldg,Market Shop #15 San Franciso Ca94111