おっちゃんと行くニューヨーク その10

Post-278おっちゃんが自由の女神像を見に行きたいと
言ったとき私、イヤだと反対しました。
だっていかにも御のぼりさんが行く
コテコテ観光名所であり女神様は映画、テレビや写真で充分拝見いたしておりましたから。
それが行く気になったのは女神像の冠まで上れることになったからです。
9-11以降立ち入りが禁止になっていたのですが
昨夏よりそれが再開されました。
しかし、1時間に10人ほどしか入れないように限定されております。
時期的に予約がいっぱいでしたがおっちゃんはあきらめずに
寝る間を惜しんでサイトをチェックし続けたところ
直前になってキャンセルで空きが出たのです。
「限定」とか「オレたちはラッキー」とかそんな言葉を耳元でささやくおっちゃんに私は
すっかりマインドコントロールされていました。




こちらが女神像のあるリバティ島まで運んでくれるフェリーです。




フェリーに乗る前にセキュリティーチェックがあります。
空港とほぼ同じような検査です。





リバティ島までの所要時間は約10分です。
すぐに女神像が見えてきました。





島に着いてすぐに国立公園事務所へ行ってリストバンドをしてもらいます。
これは冠に上れる人だけの「特別」なのです。





また、ここでセキュリティチェックです。
長蛇の列でしたが「特別のリストバンド」はここでも威力を発揮。
並ばずに優先的にいけます。
なんか今までに通ったことのないこの機械、イヤな予感が。
「ウゴクナ、ゴビョウゴニ エアーガデマス」
SF映画に出てくるロボットのような声が私に命令してきます。
何されんのーとドキドキ。
かなり強い圧力で耳、腰、足にシャーという音とともに空気が
噴出してきました。
「ソノママ ウゴクナ」
動いたらロボットに撃たれそうです。
「ヨシ、イッテヨイ」
その間1、2分くらいだと思いますが長く感じました。
これは火薬反応を調べる機械だそうで
エアーの力で衣服に付着しているものを分析するようです。
小さな子供がイヤだと泣き叫んでいました。
おばちゃんでも怖かったのにこの子がこれから
女神像を見るたびにこの恐怖をを思い出して
トラウマにならぬよう祈るばかりです。


おっちゃんと行くニューヨーク その9

Post-277私たちの「ニューヨーク物語」は本日がクライマックスです。
と その前に万全の準備と言うことでスニーカーをゲット。
実は2日目から足のかかとが痛くなりました。
よく歩いたというより地下鉄の階段の上り下りを1日何度も
したからのようです。
Skechersの新製品で「履くだけでシェイプアップできる」がうたい文句です。
かかと部分が丸くなっているのでかかとに体重をかけてドスンドスンと歩く私には
負担が少なくて軽いです。
私のような歩き方の人にはお勧めのスニーカーです。




靴屋さんの近所にコリアンタウンがありました。
そんな大きなエリアではありません。
メインの通りとその周辺にちょっと散らばっているようです。
通りのほとんどのお店は焼肉の写真を掲げるレストランです。







こんな寒い日は絶対にお鍋です。
こちらのお店は火がついたまま出してくれます。





お味、お値段、サービス、どれも☆☆☆☆でした。
お奨めのレストランです。





体も温まって目的地へ向かいます。
地下鉄のペンシルバニア駅にやってくるとそこはマジソンスクエアガーデンでした。
ここは5万人収容の大規模スポーツアリーナがありバスケのNBAのニューヨークニックスの
ホームでもあります。
私の好きなエルトンジョーンもこちらで何度かコンサートを開いている
コンサート会場としても有名です。







目的地は海の向こうで船着場に到着です。
この日も-7度でしたが海際はもっと寒く感じました。
海からの風の冷たさに吹くたびに「ひゃー」とか「うー」とかが
口から出てしまう厳しさでした。

おっちゃんと行くニューヨーク その8

Post-276デイナーの前にちょっと寄り道をして晩御飯の友を求めて。

旅行雑誌に必ず登場するグルメなスーパーマーケット。
その名はチェルシーマーケット、しかし、がっかり。
寂れた市場と呼ぶのがふさわしいかも。
わざわざ見学するほどの場所ではないです。(断言)
私たちの目的はこちらにあるワインショップ。
ニューヨークワインがこちらにあるというのでやってきました。
意外と知られていませんがニューヨークはアメリカのワイン生産では
国内第3位で州内には200前後のワイナリーがあるそうです。
ここのお店で扱っていたのは3種類のみでした。
アメリカの法律ではワイナリーが直接ワインショップにワインを
卸してはいけないという州があるのでもしかしたらそれで種類が少ないのかも。







今夜のディナーは十数年前からの興味のあったレストランです。
その昔、マウイに住んでいたころ、僻地にも読○新聞が配達されていました。
週に1回アメリカで活躍されている日本人を紹介しているコーナーがありました。
こちらのレストランのオーナーは「ニューヨーク物語」と題して
連載でお店のオープン当時からのことが書かれていました。
アメリカで初めて日本から魚を空輸してお鮨を紹介したこと。
生で食べるための魚を輸入するために
税関や検疫で苦労したこと。
そして次にはフグを初めてアメリカに紹介し輸入をしたこと。
最後にはカナダの自社農地にて蕎麦の栽培を始めているということ
で終わっていました。
私自身、マウイで農業に従事していたときで
日本の蕎麦に近い蕎麦粉が採れるようになるには大変な
時間と労力がかかると自分の野菜作りと重ねあわして感じたものでした。

勢いがよかったころの駐在員御用達の雰囲気が残る高級日本料理店といった感じ。








先ほどワインショップで購入したワインを持ち込んであけてもらいました。
すっきりタンニン少なく私好みの若いワイン。
けどわざわざサンフランシスコまで持って帰りたいほどの品ではございませんでした。







こんな固ゆでのシャープなおそばは久しぶり。
正真正銘の二八そばです。





そば畑のお話を伺いました。
北海道から持ってきた種を蒔いて蕎麦の花は咲いたけれど
実がならず試行錯誤で5年目にやっと蕎麦の実がわずかばかり採れたそうです。
そのお話とご苦労よーくわかります。
と聞かれてもいないのに空気中の微生物が日本と違うんですとか
ハワイでは緑色のシソができなくてみんな、字のごとく紫になってしまいます、
なんてワインの勢いで農業うんちくをしゃべりまくったディナーでした。

そばNippon
19W 52nd St.
New York
(212)489-2525

おっちゃんと行くニューヨーク その7

Post-274ハーレムにやって来ました。
ハーレムって女性をいっぱいはべらした宮殿ってことじゃなかった?
圧倒的にアフリカ系アメリカ人が集中しているところです。
ごちゃごちゃした下町風の界隈です。


こちらがかの有名なアポロシアター。
元祖アメリカンアイドルと言える「アマチュアナイト」により
ジェームズブラウン、ダイアナロス、マーヴィンゲイ、ジャクソン5、
スティービーワンダーなどなどの黒人スターを生んだクラブです。
残念ながら年始早々で閉まっておりました。





可愛いバッグを見つけて
ちょっと入ってみない?
おっちゃん「店の中のにーちゃんが睨んでるからやめとこ。」
お兄さんは私たちじゃなくて外をみてるんですが。
なぜかおっちゃんはミッドタウンと違った独特の雰囲気に
ビビッております。
別に真昼間の大通りにてそんなに怖がるところでも
ないと思うのですが。
と いうわけでハヤバヤと撤収。




お次はアメリカの上野駅?東京駅?といえるのでしょうか。
グランドセントラルステーションに行きました。
こちらはよく映画でお見かけしますね。








駅ナカ発見。
仕事帰りの人たちが夕食の材料を買って帰るのでしょうか。






地下にはフードコートもあります。







牡蠣で有名な歴史のあるレストランにてちょっと休憩。
旅行中に生牡蠣を食べる勇気がなくて
カキフライをオーダー。


昔からあるアメリカのダイナーっていう感じで
シーフード以外にもバーガー、デザートなどなんでもあります。
カウンター席もいっぱいあってお一人様でも気兼ねなく食事や
お茶に利用できます。



Oyster Bar(グランドセントラルステーション内)
(212)490-6650

おっちゃんと行くニューヨーク その6

Post-272今日も朝からものすごい寒さ、気温は-7度です。
メトロポリタン美術館まで地下鉄を降りて徒歩10分ですが頬が切れそうな冷たい空気。






やっと到着






入場券を買う人でごった返したロビー、人々の行列を横切ることもできません。
大きな荷物(バックパックやスポーツバッグ)は持って入れないのですが
預けるのにまたすごい行列です。
二人いると入場券ゲットの列と荷物預かりの列に分かれて並ぶと早いです。




ここをすべてゆっくり見学するには1日では足りません。
私たちは19世紀絵画と古代エジプトの展示品だけを見ることに。
(おっちゃんは芸術とかクラシックとかというものが嫌いなもんで。)






興味のないものはすぐに飽きるみたい、ちょっと遊ばせてみました。
発想が乏しいので同じポーズしかできません。




いつのまにか私の裸像が!とよく似たお腹回り。




ゴッホ、ビゼー、モネ、ゴーギャンなどなど展示されておりましたが
照明のせいでしょうか写真で見るより絵全体の色彩が暗かったです。


ランチは館内のイタリアンレストランにて。
私のオーダーにちょっと問題があって料理の写真を撮るのをすっかり忘れていました。
でも、雰囲気、味はよかったです。
たっぷり見学したい方は朝から来てここでランチと休憩をして夕方まで
鑑賞を楽しむのをお勧めです。




セントラルパーク内を通って帰りました。
緑あふれる芝生の上で人々が寝転んでいる、
そんな写真や映像をよく目にした公園。
だけどドラマ「北の国から」のテーマソングが私の頭の中で流れる
なーんにもない厳冬のセントラルパークでした。



おっちゃんと行くニューヨーク その5

Post-270今回の旅行で一番楽しみにしていたのが元旦のディナー。
こちらのオーナーは福岡出身のニューヨークで一番元気な日本人。前例のない新しいことに挑戦して日本のすばらしいものを紹介しようとがんばっております。
こんな方がサンフランシスコに来てくれたら日本町ももっと発展するのになー。



まずは豚しゃぶのサラダ



つづいては豚足と玉ねぎのポン酢あえ



そして豚足とモッツアレラチーズの春巻き



豚はつづくよー、豚バラの串焼き



〆はモツ鍋にて




さすがCBSテレビで話題になっただけにお味のレベルはメチャ高いです。
ニューヨークにお寄りの際は是非!!
博多トントン
61 Grave St.
New York
(212)-242-3699
http://www.tontonnyc.com

おっちゃんと行くニューヨーク その4

Post-268一夜明けて元旦の朝。
昨夜の全世界から集まってきた人々は消えていました。
これがふだんのマンハッタンのミッドタウンなのでしょう。




2010年の初お出かけは。
年中無休、夜中の2時まで営業、商売熱心ですなー。
と それはエンパイヤーステートビルでありました。
イヤな予感はビルの外から並ぶ行列からでして
チケットをゲットするまですでに1時間近くかかっておりました。





ビルの展望台まで上がるのに20ドル、
並んで待つのがいやな方のための
特別特急料金は45ドルですって!




ようやくエレベーターに乗って着いたと思ったら
もうひとつのエレベーターに乗り換えて展望台に行かねばならぬことが。
「ここからは6階上がれば展望台です。時間をセーブしたい方は
階段をご利用ください。」
運動がてらに階段を利用することに。
6階とはトリックで実は8.5階分くらいの階段があるのです。
だまされた!と思ってヘタっている人が前方にいるのでしょうか、
階段も込み合って進みません。





やっとのこと展望台に着きました。
ここまでかかった時間はなんと2時間でした。









キングコングが映画の中で落ちて死んじゃうのはエンパイヤーステートビルだと
ずっと思っていましたが実はクライスラービルだったのです。
(注:1933年製作版のキングコングが落ちたのはエンパイアステートビルディングです。現在とはアンテナ部分の形状が違っています。映画制作開始時のオリジナル脚本ではクライスラービルに登ることになっていました。2005年版ではクライスラービルが登場しています。byヒデッキー)
それは右中央に見えるウロコ屋根のビルです。





はっきり言ってニューヨークのがっかり観光地のひとつにしたいです。
これだけ並んで20ドル払って見る価値のある景色かなー、と。
大阪梅田の高層ビルのホテルやレストランから入場料も払わなくて
おいしく優雅な気分ですばらしい景色を見る方が数倍価値があります。
東京においてはそれ以上にすばらしい景色が見れるのは
日本国民ならご存知だと思います。
サンフランシスコに帰ってきて
「ニューヨークって高層ビルばっかりでビッグシティだったでしょう。」
ときっぱり言う人に私は思うのでした。
この人どんな僻地から出てきたのかしら?

おっちゃんと行くニューヨーク その3

Post-266今回の旅行のテーマは
「ベタな観光とおいしいジャパニーズゴハン」
大晦日はほとんどのレストランが平常より
閉めるのが早いなかこちらは年明けまで
がんばっていました。


こんな雰囲気、サンフランシスコには絶対ない!!
おっちゃん、えらく気に入ったようす。





一品料理はおいしくお値段も手ごろですが名前にもなっている
焼き鳥が焦げ鳥になってたのがちょっと残念でした。






焼き鳥大将
5 St.Marks Pl.
New York
(212)228-5086

おっちゃんと行くニューヨーク その2

Post-264ミネアポリスから2時間でニューヨーク・ラガーディア国際空港へ到着。
まずは空港、メインターミナルにてメトロカードなるものを購入。
1週間バス、地下鉄乗り放題で27ドルです。
マンハッタン島での足は地下鉄が何より早くて便利。







地下鉄構内にお店発見。
子供のころを思い出した
なつかしい昭和のキオスクだわー。






地下鉄構内にはお手洗いはございません。
昔はそうだったみたい。今はこれまたキオスクになっております。





今回滞在するホテルは「シェラトンホテル&タワーズ」
地下鉄駅から徒歩1分でどこへアクセスするにも便利な場所でした。
地上に上がると歩けないほどの人だらけでおまわりさんも全員出動みたい。
「そこを歩くんじゃない!!」という怒鳴り声で道も渡れません。
ホテルロビーも人でごった返しています。
とりあえずチェックインをして部屋へ。
部屋の窓から外の様子を見ると。



「あかんわ、もうここから並んでるわ。」
時はまだ8時過ぎ、タイムズスクエアまでは数ブロック
だけどもうカウントダウンのためにみなさんこの時間から
タイムズスクエアを目指して待っていらっしゃる様子。



夢に見たタイムズスクエアでのカウントダウンをあきらめて
晩御飯を食べに逆方向へ行くことにしました。



で、私たちが2009年に別れを告げ新たに2010年を迎えたのは
ニューヨークの地下鉄車内でございました。

おっちゃんと行くニューヨーク その1

Post-263大晦日の朝、5時52分。
搭乗ゲート前のレストランにて
「赤ワインをグラスでくださいな。」
「アルコールの販売は6時からとなっておりますので8分お待ちください。」
こんな朝の早くから飲めるもんだなーとアル中夫婦を見るような冷たい視線。




本日は3時半起床、数日前のテロ未遂事件を考慮して早めに空港へ。
そしてこれから6時半のフライトでミネアポリスに行きます。
そこで3時間半の滞在にて今度はニューヨークへと飛びます。
家を出てから最終目的地に着くまで12時間、
そしてカウントダウンまで元気でいられるには4時間半のフライトでぐっすり眠りたいので
ワインの力をチトお借りしました。


雪に覆われたミネアポリスセントポール国際空港到着。
目的地はアメリカで最大のショッピングモール「モールオブアメリカ」
娘が北西航空に勤務していたころ研修で
こちらに滞在してモールの話を聞いていました。
行ってみたいと思ってはいましたがそのためだけに
ミネアポリスへ行くには遠すぎるなーと考えていましたが
ニューヨークに行く前にちょっと寄り道できるチケットをみつけて
こんなスケジュールになりました。


モールは空港から電車で約15分。
まだ新しいのでしょうか、駅構内、電車内はとってもキレイで管理が行き届いていました。







さてモールですがアメリカ中どこへ行ってもある
Macy’s Nordstrom Bloomingdales Sears といったおなじみの顔に加えて
ローカルの小さなお店やマイナーチェーン店など400以上のショップがあります。
一軒一軒見てまわると1日では時間が足りないといわれております。
お買い物も楽しいけどここのウリはショッピングモールに付いてる遊園地。
この時期、寒さで屋外で遊べないのと冬休みということもあって
子供たちであふれかえっていました。









サンフランシスコに帰って考えたこと。
店数は多いですがサンフランシスコやニューヨークに比べて特に
魅力的なお店はありませんでした。
小さな子供がいたら親たちが大人の観光地ニューヨークを楽しんだあと
ミネアポリスに立ち寄ってこの遊園地で子供を遊ばせて
ニューヨークをつれまわしたことをチャラにすれば
親子共ども楽しめるアメリカ東海岸旅行になるのでは。